FANTASIA 

気ままに...
☆My Favorite Songs ☆2009/2006/2005/2004/2003
五十嵐きよみさん主催の『題詠マラソン』、NET歌会などでご一緒した方々の歌を掲載させて頂いています。  
(忘れないようにMEMOしたり、好きなものを飾っている本棚のような場所です・・)

                    
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皆様、長らくありがとうございました


ブログの不具合がありまして更新がままなりません。

これら全ての短歌を移転させることにも無理はあります。

サイトを閉鎖させて頂きたくお知らせいたします。

多くの方の短歌を掲載させて頂いておきながら誠に申し訳ありません。

楽しくご一緒させて頂きましたことに、そして

色々お教え頂きました皆様に心より御礼申し上げます。

みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈りもうしあげます。

どうもありがとうございました。

新田瑛さん 2009/ 2005/2004/2003
2010

お久しぶりです。今年も参加されているのですね。
楽しみに拝見したいと思っております。

2009

密やかに不安の種は降り注ぐ たとえば午後の談笑のとき

補助輪を外してすぐの危うさに憧れ抱く少年だった

アパートに帰ってみるとテーブルに見覚えのないひだまりがある

人類が紡ぐ歴史の色合いを確かめながら老いてゆく街

思い出にどこか似ている藤の花 流れゆくほど綺麗になって

詰草の首飾り編む少女らのために夕陽は寛容である

軽やかな溜息ひとつ クリスマスローズ彩る庭を眺めて

積み上げた想いは崩れゆく秋の夜長に灯すアロマキャンドル

飲み干したままのグラスをテーブルに戻す間もなく過ぎ去った恋



http://juic7892009.blog71.fc2.com/



2005


来年の梅がつぼみを見せるころ生まれることに決めましたから

好き合って抱き合って眠る長い夜を肯き合っている神無月

たそがれはみんなうごきがゆっくりになっていのちをたしかめにゆく

結婚は幸せですか甘い甘いムースの中を泳ぐみたいに

現実に紛れてしまわないように紫色で振り返る夢

厳冬の金沢城の散策は君と一緒にしたことにする

クローバーの四つ目の葉をくっつけて作った四つ葉のクローバーです

これは罠かもしれないと思わせて実は罠ではないという罠

やるせないときはキャベツの内側から4枚目の葉のしたでおやすみ

届かない君への恋は来た道をそのまま帰る悲しみに似て


2004

向日葵の天に向かって咲く花は数学的に見て美しい

西からの強風に身を晒されて月姫(ウォルヒ)という名の娘の愁い

地上とは中二階から半地下へ行く階段の踊り場である

てのひらで機械に触れる(真実をラッピングして送信しあう)。

とかげなら蒸すより軽く焼く方がオレ好きだなって言って笑った

いつまでも父に背中を向けている家族写真のなかの私は

今日僕は同類親和の法則に基づき君に恋をしました
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詩月めぐさん 
2009

他愛ない会話で心軽くなるふわふわふわり吾はしゃぼん玉

「ダイジョウブ ダイジョウブダヨ」 カタカナで大丈夫じゃないこと伝えたい  

コンクリのひび割れに咲く紫のすみれみたいに強くなれたら 

常識で考えられないことだって起きると知った 君に恋した  

廊下から聞こえてくるフルートの銀色の音 爽やかな風 

似合わない花言葉持つクリスマスローズ 清楚な顔してるのに  

それとなくうれしい気持ち伝えたく君につけたく 八分音符 

鼻の奥つうんと痛くなってきた 涙流れる三秒前です

触れ合った指先ばちっと静電気 あなたにきっと恋しちゃいそう 


 http://utatsukimeg.blog97.fc2.com/
ひじり純子さん
2009

カルピスの水玉のようなワンピース白黒写真の若き日の母

タケノコにタラの芽春菊フキノトウ春を集めて天ぷらにする

約束を忘れぬように春が来て同じところにすみれ群生

あいまいな感情のなか探しだしクリックしたい「好き」の言葉を

坂道を自転車こいで下ってく光があるから光に向かって

スーパーの氷水の中ひしめいて何を思うか秋刀魚の群れよ

数枚のCDの中からつまみあげ夫婦の会話のBGMとする

編み針を動かしながら編むものは自分の心 編み目そろえて


 http://blog.goo.ne.jp/junnjoutannka/

石畑由紀子さん
2009

ソファの上に速度の違う一日あり胸とくとく打つ猫と私と

いまはもう見えなくなった補助輪のかろかろ我の胸に鳴り在る

「圏外」になったこころで抱き合ったアストロノート《コスモスよ、咲け、》

五線譜をスラーでひらり飛び越えるかなしくなんかないよララララ

どうしてもピッチの上がるメトロノーム恋をしてるの?クリッククラック

連弾のふたりの傍らで譜面をめくる係です 壁の花です

くちびるが世界、とひらき漏れ落ちる欠片のなかにわたしは棲んで

飛べるんじゃなくて飛ぶしかないんだとつばさは言った ツバメ彼方へ

教室の窓からすらり離陸したテスト用紙が彼女の答え

指にまだけもののにおい ふたりそっとつなぎ横断歩道をわたる



 http://d.hatena.ne.jp/ishihata71/
ひぐらしひなつさん 2009/2006/2005/2004/2003
2009

ひだまりに足をそろえて笹舟のかたちに結ぶ答案用紙

陽射しごと連れ去りながら配達を終えて路地へと消える自転車

刈りたてのあたまを寄せて春の日の人体模型に脾臓をさがす

まだ牛のかたちで吊られ無菌室を夢みるようにまわる肉塊

夏 きみとはぐれたように縁日の人の流れにのれないままの

CDを選ぶ横顔つまさきを冬のひかりに深く浸して

その肩に触れないままで終わらせる恋もある 春の窓を磨いて

細く長い吐息のあとで打ち明けて薄暮の椅子に目を閉じていた

卓球台ひらかれたまま廃村の公民館閉ざされる霜月

好きですと言えばやさしき崩壊の序章がしのびこむ春の道



2008

2007

2006
オルゴール仕掛けのテディベア壊れ揺すればひとつ、ふたつ、こ
                             ぼ
                              れ
                               る

つぎに逢うときにはとんぼ さざなみの影立つ夕暮れの水に沿う
真鍮の鍵を回せば野の果てに鳴る廃校のグランドピアノ
凍てついた花を散らせば美しい舟となる雨の朝の棺
トランプに飽きて投げ出す指先が床に転がる陽射しに触れる
廃村の礼拝堂を抱いたまま冬 深緑に満ちるみずうみ
曲面を衣はやさしく滑り落ち冬陽に透けるピエタ ふたりは
影となり影のまま抱く落花生剥きつつ聴いたコルトレーンを
告白を待てばすずしく天窓にひかりの気配して鳥が来る
刺草で編む王冠のそんなにも笑ってきみは春の陽のなか


ご一緒できたり、できなかったりしていますが、たおやかに詩的に詠われるお歌の数々を毎年楽しみに拝見しています。

http://www2.spitz.net/hinatsu/
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花夢さん 2009/2008/2007/2006
 2009


夕飯の鯖の味噌煮がわけもなく罵られては煮くずれてゆく

ひっそりと職場のなかに湧いている気泡のことをあなたに話す

真夜中に氷を舐めて呼び覚ますわたしのなかの青いペンギン

天ぷらを揚げてるときのジュッという音を残して記憶が消える

意図的に嫌いになろうとしてみたら涙みたいに星が流れた

メランコリック メランコリック ってきこえる時計が告げるクリスマス

憂鬱なあなたの声をききながら部屋のCOが濃くなる

クローゼットの森にカシミアドレスを眠らせて静かな夜です

すみれ色の闇夜を縫って逢いにゆく嬉しさだけで生かされている

あのひとが教えてくれた星座

                    ・
   ここ→     .  ・  ・
      ・       : . 

って書いておかなきゃ忘れてしまう


http://blog.goo.ne.jp/hana_yume


完走おめでとうございました。
ご自身のお好きな歌を含めまして、掲載させて頂いております。




2008



西向きの玄関にあるサボテンと器量の良さを張り合っている

ゆっくりとあなたの横でぬるま湯が水に変わっていくまでを知る

おはようとおやすみがまわる銀河へ何度かさようならがぶつかった

身のうちのダイヤモンドが燃えなくてわたしはいつか泣くのだろうか

春に降るあめ あのひとの大好きという言葉には蝶が集まる

好きすぎる 
春なのにあられが降ってあなたの肩でいくつも跳ねる

明日には紙屑になる宝くじのような薄っぺらさで好きよ

ウミネコがにゃあと鳴くたびおとなりのひとに恋する確率が増す


2007

この街の砂漠 のちのちゆくひとのためかなしみの記号をしるす

前世から焦がれた海をあのひとのからだのうちに見つけてしまう

告げることをためらったまま六月は慈照寺の雨に潤う

ときどきはおさない記憶の薬莢をタオルケットにくるんで眠る

疲れてるときだけ触れるふたりのうえにまだら模様の月あかり




2006

同じ土から生えた百合になりそういつしか匂うように親しい

感情がチョウチョのように放たれる流行り病 に浮かされている

アパートの窓辺にいつも富士山がいる 幸福なふたりの陣地

ひとさじの豆乳プリンをくちにふくむ からだにやさしい感情らしい

地下道にこだましている歌声と同じリズムで揺れるピアスで
秋月あまねさん

2009


ややあってはにかみながら私まだ独身ですと助産師が言う 

ひだまりに身を擦り付ける猫がいて蹴りはこび来た石もここまで 

いっしんに恐竜を描く幼子よ水玉模様も悪くはないね 

春からはツバメノートに守られて モラトリアムの終焉までを

くちばしがばれないやうなマスクして二輌目辺りに座つてゐます 

ゆっくりと水かさを増すサンマルコ広場が空を捉えはじめる

縦笛をかばんにひとつ潜ませて すずかけ並木をさがしに瀬戸へ 






 http://asamadaki.halfmoon.jp/
瀬波麻人(月下燕)さん 2009

2009

メールから(笑)をぬいてみてきみの笑顔の意味がわかった

すべり落つ調律師の指ひややかにピアニッシモを響かせてゆく

昆虫の死骸を飾る部屋のなか抱きすくめられ決めかねている

君の三つ編みをとかせた後輩にどうしようもなく嫉妬している

植物のように静かに咲いているここが到達でも構わない

諾々とカードを渡す貧民はいつかだれかの革命を待つ

そうなっていたかもしれぬ薄桃のノートに残るあの人の姓

「もう済んだことですから」とやわらかなうなじが僕の逡巡を斬る

球面に映るホワイトクリスマスやっぱりあなたも過去になるんだ

分からないことばかりです冬に咲く花の名前を教えてほしい




 http://moonlightz.exblog.jp/
ひいらぎさん 2009
 2009


君の声君の笑顔に反射して体いっぱい光が差し込む

ただ君のアドレス聞かれただけなのに知らないふりは嫉妬だろうか

脱ぎ捨てたシャツを洗濯機の中へ放り込むとき愛も一緒に

コーヒーがそっと置かれていることも何か意図してまだ昼下がり

たんぽぽが咲いただけでも嬉しくて魔法使いじゃなくて良かった

一瞬の人差し指のクリックが未知なる場所へ我を導く

恥じらった分だけ氷は溶けだして好きと言えずにアイスコーヒー

雲眺め気分転換してるって言い聞かせてる予定のない日


完走おめでとうございます。
好きなお歌を選ばせて頂きました。


http://blog.goo.ne.jp/iroha_tanka/

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